トイレの神様と、たんぼの神様

2011年01月07日

トイレの神様と、たんぼの神様

子供の頃
畑仕事をよく手伝わされました
大きなミミズを見つけ
それをめがけて、オシッコをかけたら
“オチンチンが腫れるゾ“と戒められ

小川に勢いよく小便していたら、
“川の神様が怒らはる“と叱られた

子供の頃、罰(ばち)が当たると
ことある毎に、繰り返し言われ、
育てられてきました

たんぼで野球をやり、
お寺でかくれんぼ、
お宮さんでセミ取り、
小川で魚釣りをよくしました。

土と遊び、小川や草むらの中、
林の樹に潜む虫や動物達を
夢中で探し遊んでいた
自然の中に息づき、
そこに棲む生き物たちと
ともだちのように付き合っていた
子供の頃

身近な自然に棲む生き物たち
そのすべてに宿る精霊たちが
私たち子どもと語り合い
遊んでくれていた、
そんな気がします。

 「石と、岩の違いを」
(小学生にわかりやすくあなたは説明できますか?)
自分の言葉で答えられる子供
または、考え続ける子供たち
自然が大切な、個々の感性を健全に
そだてくれると思います


 在る小学生の答え
「ハーイ、先生、岩には根っこがあるけど、
          石にはありません。!」

体で感じる自然は、心を健やかに育み
人格を形成してくれる、教育者であり
最良の教育現場なのかもしれません


今、有限会社親和は
農を生業(なりわい)とし、
人が生きるための
農産物(食べる物)を作っています

たんぼの神様に
褒められたり、戒められたりしながら
自然の神々から、日々教えられ育まれています

トイレの神様は、
「貴女を、ベッピンさんにしてくれる」
おばあちゃんの孫娘への教え

たんぼの神様が、
「君達を、男前にしてくれる」
地元のおじいちゃんから、親和へのメッセージ

お米の神様が
「ご飯を、粗末にしたら“目がつぶれる”ヨ」
瑞穂の国のご先祖さまからの教え 




 ここで、一句・・・

「目がつぶれ、一体全体 どこへ行く・・・ オーイ日本。」
「米文化、米国文化と読み違え、西欧文化に猪突猛進。」
「黒髪を茶髪に染めても日本人。」
「結婚式、イエスさまに誓う愛。」・・・南無阿弥陀仏
「イカンゼヨ、大和魂忘れたら!」・・・坂本竜馬


  


Posted by 親和 at 21:41Comments(1)

中学生の職場体験

2010年11月04日



今年も中学二年生の方に
職場体験をしていただきました

今回は、隣市の駅近くにある中学校で
全員女子生徒(4名)でした
・・はじめてです、女子ばかりは・・・

すこし戸惑いながら、仕事を手伝って頂きました
夏休み前の五日間、
初日は、野菜の収穫など炎天下の作業
「大丈夫、つらくないか?・・・」
気遣いながら
「何かやってみたい仕事ある・・・?」
生徒は元気よく
「たんぼの仕事がしたいです!」
私、 
「・・た・・たんぼ・・?」
「君達にお願いできる作業は、・・・草取りかな・・?」
生徒、
「やりたいです、」
「おばあちゃん家で、たんぼ長靴かりてきます。」

水稲担当の社員に草取りを付き合うようにお願いしたら
職務多忙のご様子、圃場のみ教えられ
気の弱い社長の仕事となりました
・・炎天下の作業・・
(すこしは社長の体を気遣ってくださいよ~・・・)



ヒエと稲の見分け方をしかりと教え込み
みんな一列になり・・イザ出陣!!・・・
ジリジリと太陽が照りつけるなか
若いホッペを真赤にしながら
泥だらけになるのも厭わず
腰をかがめての、草取り
ぬかるむ土に足をとられ
・・しりもち・・・
恥ずかしそうに立ち上がり
「ごめんなさい!」
稲に謝っているのか、私にあやまっているンだか・・?

手を休めてみんなで大笑い ワハッハハ・・・・

畦にこしかけ、いっぷく
「シンドイ(えらい)か・・?」
「たのしいです!」
流れる汗をふきながら
「そうか、楽しいか・・????」
・・私・?? どこが・・?? 何で・・・??
・・訳ワカラン・・・・?
少女達のこころを突き動かす・・ナニカ・・が・・・・
おっさんの私には・・・・
理解不能、遠くの山を見つめて
それ以上は思考停止状態

ジェムス・ディーン主演の映画「理由なき・・・・」
人間としての、自己のこころを突き動かす
生きることへの魂の叫びに似た若いエネルギー
・・・生きるために食べものを作る・・・
根源的作業である農業に・・ナニカ・・が・・
今の日本社会に、若いこころが
本能的に大切な・・ナニカ・・を
感じ取っているの・・カモ

一日のつもりが二日間
お付き合いさせて頂きました



帰りは、スーパーのレジ袋いっぱいの
野菜をご褒美に、まだまだ小さな体を傾けて
駅まで徒歩でニコニコ帰る後姿に
「車で送ろうか?」
「ありがとう御座います・・・でも大丈夫です!」
「・・・いや、送って行くワ・・・」

そんな五日間の職場体験も無事に終えた日に
「また、親和に遊びに来てもいいですか・・?」
思いがけないお願いに、戸惑いながら
「・・・是非 ゼヒ 来てください 待っています」

夏休みになった、ある日の午後
約束どおり、ほんとうに訪れてくれました・・・!
ケーキ屋さんで買ってきた
シュークリームを
大切そうに携えて・・・・
「これ ! 皆さんで、食べてください。」
圃場で働く社員のもとへ届ける車中
私の顔を覗き込み
「親和って イイですネ・・・!」
言葉の意味を理解できないまま・・・
すこし・・・うれしくて
「ありがとう・・・?」

“この子達“ から“この娘達”へ
人格が形成される大事な時期
稲で例えるなら幼穂形成期
どうか、どうかこのまま、
やさしいお米になってください
神様、仏様、お天道様、・・・

彼女達をお守りください

  


Posted by 親和 at 17:46Comments(0)

「友アリ遠方ヨリ来タル マタ楽シカラズヤ」

2010年11月01日


アメリカで農業を共に二年間研修生として参加した
友達二人が私のところへ訪ねてきてくれました

3~4時間の再会でした
慌ただしく時は過ぎてしまい
何のおもてなしも出来なかったこと
すこし、心残り・・・・・
でも、元気な顔を確認するだけで
心はすべて納得
お互い、それで充分なのかもしれません

(二人とも、相変わらず、いい顔していたナ・・・)

昨年の夏二人とは、他のアメリカ研修生仲間と一緒に
デンマークへ旅をしました
今回訪れてくれた彼の奥さんはデンマーク人で
家族はデンマークにお住まいです
彼は仕事の関係でデンマークの農家の方と取引も多く
“一度みんなで訪れよう“・・・となった訳です

アメリカ農業研修から帰国して三十数年
以来一度も会うことのできなかった友もあり
デンマークの旅での
再会は感慨深いものがありました
でも、話をするとこころは“あの頃の青年のまま”です
それがなぜか無性に「うれしかった!!」
みんな良い奴ばっかり
「天使が、おっさんになった」みたい

昨夜、長いこと見ることの無かった
アルバムを開き、アメリカ研修時代の自分と
仲間に出会いました
そこには、ヤンチャナ顔をした若者がいて
引き締まった肉体が映っています
熱い想いをむき出しにした“瞳の奥の輝き”
自己に、これから起こるであろう
さまざまな事に“挑む“覚悟
すべて、あの頃はあたりまえに持って生きていた・・・

三十数年の時を経て
あらためて、人が生きること、そしてその中で
時間を必死に積重ねてきた、それぞれの人生
その意味を再確認したくて・・・・・

そんな年頃になったのか ナ・・・・・


  


Posted by 親和 at 20:26Comments(1)

10月10日(大安)結婚式

2010年10月19日


10月10日 (大安吉日)
高校、大学と学生の時期、熱心に私の仕事を手伝ってくれた
若者の結婚式に出席しました。

式の一ヶ月ほど前に
久しぶりに彼が訪れてくれました
傍らには、かわいい彼女も御一緒
二人で結婚式の招待状を携え
「ぜひ結婚式に列席してください・・!!」
(本当に招待してくれるの・・かなりメチャクチャ・・うれしい )
「ありがとう・・!!」

 彼がバイトに来ていてくれていた当時は、まだ法人組織ではなく、
多くの若者達に仕事を
手伝ってもらっている時期でした。

初対面の彼女は、私の彼との想い出話に
素直な心で、時に優しくうなずき
楽しそうなしぐさで聴いてくれました
(この娘なら、すこしどちらかといえば無骨者の彼と・・・
 いい娘と出会ったな・・・ちゃんとやっていけよ・・・
おめでとう!!・・・二人のこれから・・たのしみ・・・)
なんて心の中でつぶやいていました。

すると突然「二人でお願いがあります。」
「乾杯の音頭をお願いします!」
・・・独り言の大好きな私が・・・・・・
・・・神はつらい試練をお与えになる。

まじめな私は、断る術など無く
三日前から猛勉強
・・・もっと前からチャントやっとけよ・・・
原稿を書き上げ、
乾杯の音頭は“原稿を見ては失礼に当たると”父親に言われ
練習に次ぐ練習
緊張のあまり夜も眠れず、すこし昼寝して
慣れないことは何でも経験・経験と
自己を励まし・・・・・
いざ本番。
主賓のあいさつも終わり、
いままで、すこしザワツイテいた会場が
自分の緊張感が一気に伝染したのか
全員注目の中、私は五里霧中・・・
すこし、もたついたものの一気に爆走し無事終了


うちでバイトした若者が早速労をねぎらいに来て
一言「それにしてもいつも、おっちゃんは、熱いな!」
私は、緊張から解かれた、開放感とその恍惚感に
酔いしれるのみ
何を言われても「ありがとう」だけでした。

式には、その当時の若者達も多数出席していて
久しぶりにみんなの元気な顔が見られて
楽しいひと時を過ごしました


現在、親和の中核を担ってくれている社員も
その時の若者です


当時、養豚が主な仕事でしたが、
たんぼの耕作依頼が増加するなか
二人の元気な高校生がバイトに来てくれました
彼達が高校三年生になった時には
男女あわせ三十名以上の高校生が出入りするように
なっていました

どの子も素直で明るく元気でした
スキー・旅行・バーベキュー・海水浴
よく遊んであげたのか、遊んでもらっていたのか
バイトに来ていたのか、学校のサークル活動なのか
今、振り返ると判断に苦しむ

特に女子は活発で
ビニールハウスをみんなで建設していた時
天辺から飛び出た鉄パイプを金鋸で切るように
男子にお願いしました、女子が脚立を支えていましたが
しばらくして、見に行くと、
男子が脚立を支え、女子が勇ましくパイプを切っていました

いろんなことがいい思い出として、走馬灯のように浮かんできます
多感な時期の彼達彼女達と過ごした季節は、私にとっても
きっと若者達にとっても
かけがえの無いドラマチックなものだったのでしょう。
(・・・また、ブログで紹介します・・・)
今の会社があるのもあの時出会った若者達の
おかげだと、感謝しています

ところで、結婚式は
新郎の友達によるアイデアを凝らした
元気あふれる楽しい催しに腹を抱えて大笑いし
また新婦の同僚によるかわいい寸劇にホンワカとした暖かい
気持にさせて頂きました。


いずれにしても素敵な結婚式にご招待して頂
「ありがとうございました」
楽しい一日となりました


二人のこれから人生、幸多からん事を心から祈っています。

  


Posted by 親和 at 18:47Comments(0)

続 ウクライナに行ってきました №6

2010年10月02日


日本は世界5位の農業大国
アマゾン新書部門 №1 7万部売上
この本を書かれたのは
月刊「農業経営者」副編集長 淺川芳裕氏
先日も東京テレビのビジネスサテライト
でこの本が話題として取り上げられ
淺川氏が登場されていました
そういえばこの人、成田の出発ロビーで
紹介を受け名刺交換をしていました
(慣れない海外への旅、 緊張の極限状態に
おかれた私スッカリ忘れていました)



またこの本の企画編集された
講談社の編集担当部長(40歳後半)と
今回のツアーでご一緒させていただきました
彼はとても気さくに話しかけてくれました
「北村さんはさすが関西人ですね“面白い”」
よく言われましたが・・・・
別に意識して面白いことを言っている
わけではないのだけど・・・
これも身についた私の才能か・・・
それとも彼にとっては単に
関西人が珍しいのか・・・・すこし複雑な心境

彼は年間40冊もの企画編集を手がける
農業とはまったく異質の
出版業界人に私は興味津々でした

この本の企画を思いついたのも
電車にある中吊り広告の「日本農産物を輸出せよ」
目がとまりました、国内自給率40%の日本が?
内緒で引き破り連絡し取材を申し込み
出版に至ったそうです


常に社会動向を注視しあらゆる事に興味を持ち
“これだ”と感じたことにためらわず行動する
仕事人の凄さを感じました

どちらかといえば
石橋を叩いて、たたいて
叩き割る性格の私は
今回の旅で彼と行動を共にし、
言動に触れることによって
自分の生き方の選択肢として
今まで強く意識してこなかった
「彼のような生き方」
「OKだ!」・・・と
大きな叫び声が体の奥の奥底で
私の心を貫きました

視察ツアーに参加された方々
皆さん強烈な個性の持ち主
独自の人生哲学による
いきざまは、旅先のいろんな場面で
常に私を圧倒し続けました
一人ひとりの人生には
語りつくせない、または語れない
艱難辛苦があり、それに立ち向かい
決して逃げることをしてこなかった
生き方が今の人格を形成されたのだと
改めて深く肝に落とし込みました


ウクライナの旅で皆さんと
親しく接し触れさせて頂き
人生の意義ある1ページとなりました
ウクライナ 行ってよかった

以上が、ウクライナ農業視察の報告です。  


Posted by 親和 at 08:00Comments(1)